1/20 親の会「不登校の森」開催報告
1月20日、zoomにて不登校の森を開催しました。
今、コロナの不安が高まる中、人との交流も自由にできず漠然とした罪悪感を抱え心の安定を保てないまま孤独感を抱えていらっしゃる方も多いのではないかと思います。世の中(環境)と自分を分けてとらえることはできませんが、不安の中に自分をとどめてしまうのは、自分で自分を苦しめてしまうことになります。
不安や悩みを抱えているとき、「今」を生きることができなくなっています。心はいつも忙しくおしゃべりをしていますが、今を感じとる心理療法「マインドフルネス」に「レーズン・エクササイズ」というのがあります。
マインドフルネスとは、「今、ここでの自身の経験を評価や判断を加えることなく注意を向け、あるがままに知覚する」という態度であるとされています。
私自身もこのレーズン・エクササイズを体験したことがありますが、まず、一粒のレーズンを手に取り、見て、触り、感触を確かめます。臭いを感じ、口の中にいれて目を閉じてしばらく香りやその舌ざわり、風味を感じます。十分に感じきったら噛み味わいながらレーズンを飲み込み、のどを通り食道、胃へ移動していくのを感じます。これらをゆっくりと意識して行います。レーズンでなくてもかまいません。今に気持ちを向ける、ということはこのように、今の自分の感覚に目を向け、大切にすることだと言えると思います。
今まで大好きだったのに、忘れていたことはありませんか?
やってみたかったことはありませんか?
好きだった音楽を聴いてみませんか?
花や観葉植物を育てたり、水をあげてみませんか?
コーヒーを丁寧に入れてみませんか?
好きな映画、番組を見てみませんか?
日常の中でできることの中に、自分をリセットする時間を作ることは自分を大切にすることにつながります。あなたの命は、あなたの大切な人につながっています。自分を大切にしていいのです。不安の大きな波に飲み込まれそうなときに自分を取り戻す一つの方法として、マインドフルネスのお話をさせていただきました。
お子さんが家にいる状態が長くなるほど、先の見えない不安感でいっぱいになり、手の打ちようがないと思われ無力感に苛まれてしまうかもしれません。お子さんの気持ちを受け入れてあげられるだけでとっても素晴らしいお母さんです。世の中の仕組みが不十分であり、保護者の負担が大きくなってしまっているのが問題なのです。不登校が直接的に社会への不適応につながるわけではありません。
お子さんの「今」にも目を向けてみてください。「好きなこと」「できていること、したいこと」を分かち合えたらいいですね。親子でずっと一緒にいることは、いいことばかりではないですね。いくら愛する子どもでも、ずっと一緒にいることは苦痛にもなることです。お互いの「今」を生きましょう。お子さんも元気が出てきたら、心の許せる仲間を求めるようになると思います。そこまで、一緒に支えていきましょうね。
来月は夜間に不登校の森を開催の予定です!
奮ってご参加くださいね!
こころね 高橋公子
全国に不登校のお子さんはたくさんいらっしゃいますが、身の回りにはいらっしゃらないか、ちらほらうわさに聞く程度でしかないと思います。そのため、周囲に相談する人もおらず、悩みを深くしてしまう一因になっていると思われます。参加を迷われている方がいらっしゃいましたら、思いを共有できる方を待っている方がおります。
スタッフ含め6人までの少人数にて、現在はzoomにて開催しております。参加費は無料です。
ぜひご参加お待ちしております。
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